WORDS 詩・小説

週末の

閉店間近の喫茶店で
天使がさぼっている
窓際に戸惑いのシルエット
小魚に小骨を埋め込む手術
呪術のような無実の儀式
チキンナゲットに祈りを込め
小手先の優しさに決別を誓う
手羽先の持つところを残して
毒入りのナチョスを味見する
スパンコールのかわりに
ミックスナッツをちりばめる

折れたタバコの吸殻の復旧作業
散漫なナチュラルから身を守るマント
巨峰と巨乳を読み間違える
アイデンティティと酎ハイ

目くじらを立てるための傘立て
風見鶏が巻き込んだ風が
根も葉もない噂とともに失速する

滑稽だ。
あまりにもだ。
だが、希望はある。