WORDS 詩・小説

夜のジェスチャー

月がグレープフルーツなの。
グラニュウ糖が舞い降りる、夜空。

マッシロな樹木は震えたりしない。
決して喜んでるわけでもなく、
ただ、その両手を
天に向けて立ちつくしている。

失敗を恐れない王様のように、
真夜中をかけめぐる。
鬱病気味のオムライス夫人は、
脅迫観念で生きている。

大きなリボンを闇に結びつけろ。
今にも泣き出しそうな、
ただひたすら赤いリボンを。

立派な結び目は誇らしげに、
阿呆どもの同情をはねつける、
ひたすら赤いリボンだ。