WORDS 詩・小説

不意

ものすごい春の雲にまたがって、
ポメラニアンを抱いた男が、
君に、こう言う。

「そのシャツは、似合わない」

そのとき
君は、おじけづいて、
「そんなことないですよ」と苦笑い。

精一杯のひと言だ。