FROM FRONT フロントより

大型連休が明けました。
たっぷり休みました。

暖と寒の入り混じったなか
遅咲きの桜も咲き、
すでにライラックもちらほら。
今年はいろんな開花が
10日くらい早い気がします。

平常運転がスタートするとともに
お弁当づくりも再開です。
冷蔵庫を開けると
卵がペロッとなくなっていたんです。
10個入りが半分くらい。
思わず、二度見しました。

ああ、やつか。
高2の息子のしわざです。
じんわりと苛立ちました。

お弁当用に確保した卵。
月曜日から残5個かと。
たまご焼きは2個使うから
目玉焼きかスクランブルエッグにして
卵1個で進めていけるかとか
ざっくりと考えつつ、つつ。

やっぱりイラッとします。

この気持ちはどこからくるのか。

この卵不足と言われるご時世に
無自覚で卵をペロッと使う息子に対して
自分のことしか見えてない
大袈裟に言えば失望感があります。
しかしそこを
お気楽なやつだと笑えないのは
自分が小さな人間なのかとも考えます。
さらに
卵不足であるという社会情勢を
しっかりと伝えていなかった
自分がわるいのかもしれないとも思ったり。

でもなんだろう
お弁当のために用意していた卵を
食べられたことに対する
物質的な損失に苛立っているのではなく
用意していた気持ちを
むげにされたような
残念さが大きいのかもしれない。

自分が受けたダメージによって
感情が乱れてしまうのは
やっぱり器が小さいのかもしれない。
そこに、自分を置きすぎると
ダメージの主張になってしまう。
聖人君子を目指しているわけではないけど
シンプルに
アホかと言いたくなる気持ちは
間違っていないとも思うし
そう思ってしまうことを責めてしまっては
自分がつらくなってしまう。

わかってほしいことを
諦めるのはかなしいし
わかってほしい欲求が強すぎると
相手が見えなくなりがちだし
よくばりな気がしてしまう。

とかなんとか
ぐるぐる考えてしまいながらも
卵くらいで
そんなそんな
しょうもないぜと
笑い飛ばしたい。

心を乱すことのない
仏のようになりたい。
いや、それもどうかと
まだまだ道半ばであります。

そうだ。夏が待っている。
今日もごきげんでありましょう。