WORDS 詩・小説

消え入るように

鐘の音が鳴り響く。

丘の上まで走って逃げた。
息ができないくらい
苦しくなった。
哀しい唄を、笑い飛ばした。
信じているものと、
信じられないもの、
天秤にかけて、ひるまのビール。
想像を超えて、ぬるいけれども。

あの日の天気雨を
想い出して目を細める。

ずぶ濡れになった。

君ともうなぜかな
会えないと思った。