FROM FRONT フロントより

8月になっていた。
7月の最後の日は
息子の誕生日でした。
18歳です。

その数字を耳にしただけで、まぶしい。

18年かあ。
あっという間で
こうしている今も
あっという間の真っ最中なんだな。

父親になって、18年でもある。
ずいぶんと濃厚な道のりだった。
凸凹で、カラフルで
その色は混ざり合い、マーブル模様だ。

父親になったと自発的な意思よりも
父親にさせてもらった感覚がある。

たくさん失敗して
たくさん気づいて
たくさん笑って泣いて
やわらかくて丈夫な
優しさをまとってほしい。

先に生まれた者としての
できることといったら
そつなく見守ることくらい。
孫にこづかいあげられるように
お金もちょっとは貯めておこう。

自分とは違うようで
似たところもある不思議。
ぼくなんかより
しっかりしていて
だけども未完成でもある。
たのもしい。

息子がいなかったら
しょうもないロクデナシで
どこかの街の酒場の裏で
のたれ死んでたかもしれないね。

それは大袈裟かもだけど
助けていたつもりで
ずいぶんと助けられていました。

彼が生まれたのがきっかけで
ルイ・アームストロングの
「この素晴らしき世界」を
自分で考えた意訳というか
替え歌のようなもので
日本語をつけたんだった。
せっかくなので
ここに載せます。

明日の今ごろ 何してるの
遊ぼう ぼくとずっと
ひとりはひとりとつながる
世界は素晴らしい

青い空 雲が流れる
それも偶然 朝も夜も
なんてことはない1日
世界は素晴らしい

空にレインボー 君も見てるかな
小さな奇跡が ぼくらを照らすよ
友だちよ 元気かい?

胸はってるかい?
微笑んで 恋人よ 愛してる

君に伝えよう 僕がしてきた
ずるいことや過ちを
すでに君はわかっている
世界は素晴らしい
そう 何があっても言うよ
なんて素晴らしい世界


この曲は
今も歌っています。
今日もごきげんでありましょう。