FROM FRONT フロントより

朝ドラで号泣。
金曜日の回。苦しくなるほどせつない。
思い出しても泣けてきます。

朝からどうしてくれるのだ。
雨っぽいし。気温も下がっている。

昨日
コンビニで買い物中
向こう側の商品棚から
「俺みたいなこと言われたことある?」
「ふつう言わないよな?」
「ん?ふつうこういうこと言わないよな?」
と繰り返す言葉が耳に入ってきました。
中年男性が誰かに語りかけている様子。

続けて
「だから、喧嘩や争いが絶えないんだ」
高らかに笑う声。

はて。
なんのことやら。
わりと大きな声だったので
聞くつもりもなく聞いてしまった。
喧嘩なのかと思ったくらいです。

想像するに
コンビニの棚の間
すれ違うときにぶつかってあやまった。
そこまではいい。
そのあと
ぶつかった相手にそんなこと言うかな。

それこそ
そんなこと言う?と戸惑います。

もひとつ
ひっかかったのが
その声がね
なんか嫌な音だったこと。
威圧的で、ざらっとしている。
俺様の全肯定に、ずれを感じます。

移動すると、
ちらっと言われている人の顔が見えた。
ただ、困惑。ものすごくひきつっていた。

そこに答えがあると思う。
いったい
何を言ったのか
けっきょく、わからないのだけども。
どうにも訳せない不快感が残る。

痛快。俺様のアイデンティティ。
どや?
ひと通り喋って気が澄んだその中年男性は
ごきげんな様子でレジに向かい
「ひさしぶり?なにしてたの?」と
アルバイトの男性に高らかな声で
世間話しを持ちかけていました。

共通しているのは
話しかけられた人が楽しそうでないこと。
困っている空気感が漂う。

起承転結の
パズルが欠けたストーリーの断片を見た。
そんな感覚になった出来事でした。

急に寒くなるもんだから
衣替えがなかなかできないぞ。
週末もごきげんでありましょう。