人っていうのは
思い込みでできてるのかもしれない。
あの、紙袋。
なんかのとき使うと
とっておいた紙袋たち。
けっこう使わないね。
去年を振り返ってみると
1回も使ってないことがわかったんです。
なので、いらない。
決めましたよ。
すっと、気づいた。
今まで、なんとなく
頭のかたすみで
気にはしていたのかもしれない。
それが
掃除とかのきっかけで
ためこんだ紙袋について
むきあうことができて
心でしっくりきた感じ。
すとん。
クローゼットの片隅に
なにかのときのためにとっていて
ぜんぜん使わない紙袋を置いておく。
これは、たぶんぼくだ。
ぼくの心がそうしている。
「これ使って」
なんて言ってね
さりげなく取り出して
人に喜ばれたい。
いつか役に立つだろう。
そして
役に立ちたいという欲求。
それに対する
満たされていない不安がある。
もっといえば
本当に人の役に立つことの軸がない。
それゆえに
やみくもに役立つ保険を集めていた。
それらは
役に立つこともなく、
ゴミになることもなく、
ちゅうぶらりんの生殺し。
知りたくないけれど
それは、やっぱりぼく自身でした。
おかしみすら感じたのはね
その紙袋たちを
保管する入れ物は
ちょっといいやつなのね。
ラタン?藤?の編みカゴ。
おしゃれかよ。
見た目いいものに
使わないものをつめこむ。
ぐふ。
いやこれほんと、自分です。
お恥ずかしいし
みっともないから
自分でも知りたくないんですよね。
その恥部をしまいこんでいた。
そこそこ、おしゃれないれものに。
でも、知ったよ。
ゲボでるくらい情けなくもなる。
だけども
そんなポンコツ野郎な自分を
抱きしめてあげたいと思う。
これからは
ぼくがぼくを守る。
守るために
ぼくがぼくの声を聞く。
このあたりまえなことを
ちゃんとやっていきたいと思う。
その継続の先には
本当のしあわせがあるはず
それは、宝物のようだと思う。
ごめんなさい。ありがとう。
あ、そうかもう金曜日だ。
週末もごきげんでありましょう。
FROM FRONT フロントより