FROM FRONT フロントより

朝からの青空
ひさしぶりです。
また暑くなっている。

静かに息を吸う。そんで、吐く。
ああ、生きてる。生きてるなあ。
おだやかながら
ぶあっつい爽快感があります。

夏休みは中盤。
お盆が目の前に控えている。
テレビから高校野球が流れてる。
じっとりと汗をかいている。
ああ、
生きているなあ。

子どものころ
この時季きまってやる
心霊特集のテレビを
こわごわ観ながら
死のにおいというものを
誰にもかならずあるという事実を
ざわざわしながら見ようとしていた。
お盆の昼間から誰もいない公園や
静かな街灯に群がる我とか
蚊取り線香のにおいとか
ぜんぶぜんぶひっくるめて
自分のなかに夏の記憶があります。

プールの漂白のにおいもそうだなあ。

みんなにそれぞれ
夏の記憶があるんだと思う。
すごくどうでもいい個人的な
あるあるじゃない
なしなしな記憶のはなしを聞きたいなあ。
ちっとも共感できないような
エピソードの奥に
実はなにかつながるものが
あるのかもしれないよね。
それは
夏の記憶だけに限らない。
そう思って
人のはなしを聞くとおもしろいのかも。
ひとまず
そのときは
冷たい麦茶か
濃い目のカルピスがあるといいなあ。

今日もごきげんでありましょう。