FROM FRONT フロントより

そうそう
昨日は定期的に通っている
歯医者さんの日でね。
あの診察のとき首からかける
よだれかけみたいなやつ?
その日は
鮮やかな黄色だったんです。

春らしさを感じて
そういう心づかいをうれしく思いながら
ハッとしたんだけど
ぼくの羽織ってた服も
黄色だったんだよね。
これまた、わりと鮮やかな。

なんかごめんなさい。
せっかくの心づかいの
春らしさをカブるなんてね。

苦笑いひとつ。

歯医者さんを出て
ツツジが満開で
何枚か写メ撮って
アングル変えたりして
うれしくなっててね。
いちばんいいのを
見せたいと思った。

苦笑いふたつ。

もしも、自分のことが
嫌になってしまって
消え入りそうになってしまったら
人は何を支えとするのだろう。
ふと興味がわいたのだけど
はて、ぼくはどうしていたのか。
どうしてたんだっけなあ。
そうなった覚えがないから
しっかり考えたことがなかった。
それは不用意かもしれない。

どうしようもないときのために
自分のための
お守りのようなものを
なんでもないときに
磨き上げているといいのかもしれない。
お守りがなんなのか
見つけることそのものが
かんたんじゃないんだろうけどね。
医者も誰も頼らず
骨折しても治るまでただじっと過ごす。
そんな感じでやってきたのかもしれない。

寛容でありたいよ。

黄砂どうさ?
しょうもないこと考えよっか。
今日もごきげんでありましょう。