いつだったかね
巨大ダイオウイカの撮影に成功した
ドキュメンタリーを見て
もう海底とか深海とか大好きなので
こどものころ
でっかいタコとイカが喧嘩して
大きな船にからまってるような絵を見て
ゾクゾクした記憶まで蘇って
さあ見るぞと構えていたんです。
おぉ、おう?
うん。うん。でかい、のだろうな。
あんなに興奮していたのに
番組最後に登場した
巨大ダイオウイカの姿に
あんまりピンときていない自分がいました。
なるほどそうか。
広大な深海のなかで
比較対象物のないまま映ったそれは
イカなんです。
大きいと言われているから
脳内で巨大感を描くのだけども
まあ、イカですか。
でかいか?
みたいなダジャレすら浮かぶ平熱ぶり。
そうか
大きさって比べないとわからないのか。
自分だけで自分はわからない。
きっと巨大ダイオウイカは
自分のことを大きいとか小さいとかいう
感覚はもちあわせていないだろう。
なんなら、スケールの概念すらないと思う。
これはなんか
味わい深い発見でしたね。
というか、深いのは海だよね。
その巨大ダイオウイカが
縦横無尽に泳いでいるんだから
しかもクジラだっているし
未知の生物だっているかもしれない。
でも海は
自分の広大さを意識していないだろうな。
ただある。
それはもう憧れです。
無愛想なレジのおばさまが
とても元気になってて驚いたよ。
週末もごきげんでありましょう。
FROM FRONT フロントより