愛してます──。
その意味を
ちっとも知らない人は
いないと思います。日本語として。

誰もが
言ったり聞いたりした言葉でしょ？
そのひと言では
言い足りないから
アタマに「とても」とか
「本気で」「マジで」「めっちゃ」
「狂おしいほど」「神様よりも」とか
補うように付け加えたりします。

その逆に
「月がきれいですね」みたいな
まったく直接的な言葉を使わずに
想いを例えるケースもある。
そうそう
「言葉にできない」と言いきる歌もある。

よく使われる言葉だからこそ
そういった表現力の
挑戦も生まれるのかな。

で、いろいろやって
また原点にたどりつく。
飾りもいらないし
変化球も必要がない。
そんなやわじゃない。
嘘がない。

まっさらな純度の高い気持ち。
それさえあれば
かならず伝わる。
もしかしたら
言葉さえいらないだろう。

それくらいの気持ちを根底に
おはようとか
いただきます、ごちそうさま
ありがとうとか、おつかれさま、
おいしいとか、ご飯だよーとか
おかわり！とか、またつくってとか、
たったひとつの言葉を交わしていれば
世界は変わると思う。
自ら、光のように放つのだ。

あ、ちょっと
食べるときの言葉が多かったかな。

考える。
それは、潜る行為だと思う。
表層的な面から、
奥の奥、そのまた奥の
ど真ん中まで潜っていく。
時間がかかってもいい。
何度でも、
考えるというスタートラインに
立つことが大事だと思うんだよね。

春が来ているなあ。
そんな気がするだけでもいいよね。
今日もごきげんでありましょう。