あの増え続けているどら焼きは
今ごろどうなっちゃっているんだろう。
ドラえもんの話しです。
あ、栗まんじゅうでしたっけ。
のび太が栗まんじゅうを
食べきるのが惜しいという理由で
1滴たらすと5分ごとに増えていくという
ひみつ道具を使ったのはいいけど
どんどん追いつかなくなってしまって
最後は宇宙に放り捨てるという。
当時、子どもだったぼくは
その解決してなさっぷりに
ひみつ道具の限界を感じたものでした。
今思うと限界があったのは
道具の使い手のほうだったのかも。
そもそも、ボンクラな願いに
未来のテクノロジーで応え
想定外の事態を招いてしまって
「捨てる」という選択で
全部をうやむやにしたわけです。
現代の科学と人間における
なにかしらのメッセージなのか。
考えたのは、藤子のFかAどっちだ?
なかったことにするために
できるだけ遠くに捨てる。
選んだその場所は宇宙だったわけで
宇宙なら問題ないかって発想は
ドラえもん、
あいつ、けっこう昭和の人の思考。
2012年から来たんだから
まあそれも無理ないかもしれない。
そうそう
その話しを読んだあと
夜寝るころにね、
まだ増えてるんだよなあって
ふと思ってざわざわしたのを思い出した。
増え続ける栗まんじゅう。
食糧危機を救えたかもしれないけど
同じくらいのお茶がないと
食べ進めるのはきついだろうに。
口の中、もさもさするからなあ。
早い段階で
誰かにわけてあげれば
解決したんじゃないだろか。
困ったときは
人を頼りなさいってメッセージだったのか?
ああ、そうだ。
ドラえもん、本当にいないんだった。
どれだけの子どもたちが
本当にいたらいいなって妄想したことか。
ひみつ道具、なにがほしい?って
むかしね、自問自答した結果、
ドラえもんの四次元ポケットだったな。
あれがあれば
ドラえもんいなくていいという発想。
なかなか、クールな子どもだったなあ。
ちなみに、第二候補は、もしもBOXね。
でもまあ
ドラえもんが愛される理由は
完璧じゃないところにあるのかな。
さてさて、仕事しようか。
今日もごきげんでありましょう。
FROM FRONT フロントより