FROM FRONT フロントより

とっくに
タイミングを過ぎているのですが
ちょこちょこ考えてしまうのが
毎年の「流行語大賞」。
あれもう限界な気がします。
やってるほうも
そんなこと知ってるのかもしれません。

いつも違和感を持っていたのは
事件や事故などが起きて
使用頻度が増えた言葉も
選定対象としていること。

「現代用語の基礎知識」という
用語辞典にあたる本が選んでいることもあり
いま確認してみるとタイトルは
「新語・流行語大賞」だったので
選定の範囲は広くあるのだと思う。

そうは言っても
今年のトップテンに入っている
「キーウ」「国葬儀」「宗教2世」あたり
いかがなものかと
やっぱり違和感ありなんです。

関係ないけど
年間大賞となった「村神様」は
お恥ずかしながら自分は初耳でした。
みんなが知っていて
当然の言葉だと思います。
知らないから相応しくないなんて
そんな横暴なこと言うつもりはありません。

ただ、もう限界なのは否めないよなあ。

ガチョーンとか
あちゃパーとか
あっというまのためごろうとか
たとえが古いけど、
そういったギャグだとか
同情するならカネをくれ!とか
自分で自分をほめたいとか
今でしょ!とか
決め台詞的なもので
誰もが使いたくなる
もしくは使うのが恥ずかしいくらいなのが
流行語だと思うんです。

難しいことは知らないけれど
どのジャンルにおいても
流行そのものが成立しにくい世の中で
やっぱり、
言葉の流行を決めるのは
いちばん難しいのかもしれない。
だって、存在しないんだもの。流行。

毎年恒例になっているから──。
そんな理由で続けるのは
見直したほうがいいと思う。
もともと、雑誌のプロモーションだろうに。

改善のひとつとして
表彰しない。ってのもありだと思う。
あの式が、間が持たないだろうし
まぬけでならない。
「キーウ」の受賞に対して
誰が壇上に立つのがふさわしい?
「宗教2世」の受賞スピーチに
当人が出たいとも思わないだろう。

それを考えると
しょうがなく引き受けた人もいるだろうし
やっぱり、総じてまぬけだと思う。

でもなんだろう
流行語のほかにも
やたらとその年を総括したがるのは
日本人の癖なのかもしれないね。

だっちゅーの。
週末もごきげんでありましょう。