とうとうと
お粗末がこれでもかと降り注いでくる。 気のきかない温度設定のシャワー。跳ね返っては、激安のつぶ飛び散る。 実に、荒い。現実は混沌とコントより珍。愛嬌の微塵もない。嘆きは、こだまする。たくらみの闇は深い。 ばかたれ。 ヘラ...
お粗末がこれでもかと降り注いでくる。 気のきかない温度設定のシャワー。跳ね返っては、激安のつぶ飛び散る。 実に、荒い。現実は混沌とコントより珍。愛嬌の微塵もない。嘆きは、こだまする。たくらみの闇は深い。 ばかたれ。 ヘラ...
卵を割るほどの不注意。数秒前のはしゃぎっぷりを恥じる。 じっと、床を拭く。
ネコの鳴きマネ犬よりもうまい酒蒸しのお通し詐欺師の見舞い鉛色の空の果てはしたない声色パラダイスカス大好きなカオス彼女知らんぷり
フライパンは振れなくてもいいんだぜ。家庭の火力だ。ましてや、上下に動かしては火元との距離ができて熱が下がるんだ。押して引け。焦らずに、放っておけ。 もう一回だけ言う。 フライパンは振れなくてもいいんだぜ。
夜のカラクリがガタリと落ちてしゅうしゅうと煙りを吐き出す。 つられて、桟橋の上では町中でいちばん美しい娘とそんなこともない娘のタップダンスショーが始まる。 どちらかの汗が一滴月あかりの川面で跳ね上がる。そのたびに遥か遠く...
しずかにしずかに陽射しに眼を細めては あわてふためく葉っぱのシルエット息をととのえて靴ひもをむすぶ
男は悩んでいた。悩んではいたが、クルマを走らせていた。つまりは、悩みを抱えながら、運転をしていた。軽自動車を。 目前の頼りないワイパーが、フロントガラスに叩きつける雨水をかきわけ、カーラジオからは、はしたないポップス...
十五~十六回、夏が来て欲しい。 つかの間のエピソードでも、いい。キャンプから帰ってきた後の昼間のベットみたいに。 遊ぼう。 終電、きっと間にあわない。連絡、誰ともとりたくない。 辛いの食べたい。 三拍子で交差点を渡りきれ...
私は、怒らない。それは今もだ。野暮ったいお前が目の前にいる今もだ。朝からずっと、氷みたいな雨が降っているし、昨晩はコンビニで、強盗と間違えられた。部屋中を探しても、靴下の片方だけが見つからない。それでも私は気持ちを乱さ...
さざなみのカーテン陽射しがつくるライン シュガーパインと天ぷらババアの小言にチューインガム 時代錯誤のウスターソース夜よりもより遠い寄り道あばきたいよ退屈な君の正義 シナモンスティックがあまっている子機の調子わるいけどべ...