FROM FRONT フロントより

事務所の棚を
整理整頓して
いるいらないを判断していたところ
むかし
写真家を目指していたときの作品が
まるっと入った
ダンボールを発見しました。

そうだった
写真家になりたいと思っていたときが
ぼくにあったんだよな。

写真集を想定したファイルがいくつもあって
プリントした写真を
どういう構成で見せるか考えるのが
とても楽しかったのを覚えています。

技術や完成度はさておき
こうしたい
ああしたいという
意欲みたいなものが
ひしひしと伝わってきて
ちょっと照れくさいような
でもなんか真剣さも感じて
なつかしい気持ちもこみあげてきたりで、
それがずっとあることを
忘れたまま
このダンボールが存在していたんだという
入り組んだ感情になりました。

何者でもなかった
むかしの自分が
ほほえましい。

せっかくなので
もうすこし捨てないでおこうか。

今日もごきげんでありましょう。