FROM FRONT フロントより

卵の黄身を
白身とわける裏ワザの
数多くあれども
ふつうに容器に割り入れて
スプーンで黄身をすくうのが速いって
それを聞いたときは
だろうなと納得した。
なんだか味わい深い話しというか
現代のことわざにできそうとも思った。

ペットボトルで黄身を吸う。
そんな裏ワザも見たことがある。
吸って出す手間よ。

ほかのもいくつかあるだろうけど
どれもちょこざいさは否めなかった。
たぶんだけど
白身と黄身をわけるのって面倒
あるいは、難しいでしょ?っていう
思い込みが強くあって
そのうえで裏ワザが
考えられていったのだと思う。

そもそも置いてきぼり。

こういうことはよくあるよね。
鶏ムネ肉はパサパサになる
とかいう呪文のようなふれこみ。
炒飯はパラパラが最高とかいう幻想。
そんなこんなが
えび=ぷりぷりみたいな
ステレオタイプとして
誰もが信じているかのように
そういうものとして扱われている。

だけども、鶏ムネ肉は
ふつうに調理してパサパサに
なったことなんか、一度もない。
炒飯はしっとり感もあってほしい。
これは個人的な好みもあるから
強くは言わなかったけど
パラパラだけでは、おいしさに欠ける。

もう、聞き飽きている。
調理うんぬんの前に
安易に流されている
言葉の奥底にある心なさに
反応してしまうのかもしれない。
パサパサの思考に胸焼けがする。

えっと、
最後のパサパサひっかけは余計でした。
ドヤ顔感が恥ずかしい。あー恥ずかしい。

ちなみに、自分はといえば
白身と黄身は卵の殻を使ってわけます。
気味を殻と殻で移動させながらわける
オーソドックなスタイルです。
ぜんぜん、めんどうではありません。
けっこう、楽しめる作業です。

もう木曜日なのね。
Thursday って英語、
ほかの曜日よりパッと出てこないよね。
ぼくだけだろうか。

今日もごきげんでありましょう。