FROM FRONT フロントより

くだらない奇跡。

これは自分で使いはじめた言葉なのですが
かなり気に入っています。

海を割り裂いて、そのなかを歩くとか
生き別れの兄弟がお互いに行きたかった
旅先で出会うとか
奇跡とはスケールが大きく扱われがちです。

だけど、
よく考えてみたら
勝手に息をして心臓を動かして
それが続いていられるのも奇跡です。

そのうえで
もっと日常的で
言ってみればなくてもいいくらいの出来事も
奇跡の仲間なんじゃないかと思うのです。

壁に室外機がふたつならんで
その下の中央には
給油タンクが設置されていて
3点がちょうど顔に見えるわけです。
そのうえ、
それぞれの室外機の上に雪が積もって
まゆげに見える。
さらに、給油タンクにも雪が積もって
口髭に見えるという
そんな光景を目にしまして
お見せしたいくらいなんですが
これはもう鮮やかなくらい愉快だなと
あらゆる運命や条件が重なって
思いがけずそこの前を通って気づいたことは
もう奇跡なんじゃないかと思いました。

じゅうぶんに、くだらない。

それはもうプレゼントだと思います。

もうひとつセットで気に入っている言葉は
バカらしい魔法。
です。
くだらない奇跡と一緒に
脳内で推進していきたい所存です。

よろしくよろしく。

さて
今日もごきげんでありましょう。